ホーム > バリウム検査とは?

1、胃がん検診

胃 現在、わが国の胃がんによる死亡者数は年間5万人を超え、男女共に死亡原因の2位を占めています。しかし、胃がんは早期に発見できれば治癒率は約90%を超えるがんであります。治療方法も、切除を最小限にしようとする縮小治療が現在の主流になりつつあり、身体への負担が少ない治療が可能です。そのため、胃がん検診は早期発見、早期治療ができ、死亡率を減少させることができる方法のひとつと言えます。胃がん検診にはバリウム検査、胃内視鏡検査、ヘリコバクターピロリ抗体検査などがあり、その中のバリウム検査は、がんの早期発見に適した検査であると言えます。検診精度が高く、比較的費用が安く、検査自体が安全で、体への侵襲性が少ないからです。


2、バリウム検査について

バリウム バリウム検査は、通常のレントゲン検査と異なり、X線を照射しながら行います。その時、バリウム液と発泡剤を使用するのは、胃や腸は筋肉を中心とした柔らかい組織で出来ているため通常のレントゲン写真では写りません。そのためX線を透過しないバリウム液を使用し、萎んでいる胃を膨らませ、病変を発見しやすくするため発泡剤を使用します。


<<検査内容>>

 a、寝台の上に立っていただき、発泡剤を少量のバリウムで飲んでもらいます。この時、げっぷが大変出やすいので、唾を飲み込むなどして我慢してください。もし出してしまった場合、あとでまた飲んでいただく場合があります。

 b、まずは食道の写真を撮影していきます。バリウム液を飲み込む時に合図をしますので、それに合わせて飲み込むようにしてください。この時、あわてて飲み込んでむせてしまうと気管にバリウムが入る恐れがあるので、落ち着いて飲み込んでください。その後、全てのバリウム液を飲んでもらいます。

機器 c、寝台を水平に倒し、身体を何回か回転してもらったり、左右に動いてもらったりして全体像を撮影していきます。こうして合図に合わせて動いてもらうのには訳があります。バリウム検査は胃の中にあるバリウム液を動かし、胃内部の胃粘膜を洗い、胃壁にバリウムの薄い膜を作って撮影するためです。こうする事によって胃全体の形や大きさ、粘膜の状態から病変の位置関係や深さなどがわかります。いろいろ向きを変えて、12~14枚ほど撮影していきます。素早く動いてもらい撮影していきますので、腰痛、骨折などで動きが制限される方は、検査予約時にご相談ください。


3、実際の症例

 a、胃ポリープ
 胃の粘膜の一部が増殖して組織が盛り上がった状態になって出来る腫瘤のこと。一般的に良性を指し、無症状です。
ポリープ


 b、胃潰瘍
 様々な要因で胃の防御能力が低下したり、胃液の分泌が盛んになったりすることで胃が損傷を受けて、時には胃壁に穴が空いてしまうことです。自覚症状として、上腹部痛(食後に腹痛が増悪することが多い)、心窩部痛 、黒色便、吐血、腹部の激痛、筋性防御(腹膜刺激症状)があります。
潰瘍


 c、胃がん
 胃粘膜の表面組織ががん細胞化して起こる病気で、自覚症状による胃癌の早期発見は難しいです。ほとんどの場合、早期癌の段階では無症状であり、癌が進行してからでないとはっきりとした自覚症状が出てこないことが多いからです。自覚症状として 腹痛、胃部不快感、吐気、嘔吐、胸焼け、食事後の胃部膨満感、食欲減退等があります。
胃がん


4、最後に

 当施設では、デジタル化でフィルムレスになっており、検査を毎年うけることにより、デジタル画面上で前年度の画像と瞬時に比較読影することができます。又、外部の医師とのダブルチェックをする事によりさらに診断能があがります。当施設で胃がん検診を毎年受けることによって健康であることの再確認をしましょう。


(人間ドッククリニック柏 放射線科)